【供養】供養の多様化
まず、終活カウンセラーとして「供養」において大事なことは…。
承継者と共に決めること
まず、供養とは…。
・あの世へ行った故人の幸せを願い、祈りをささげること。
・仏様にお供え物をすること。
そして、現代における供養は…。
・仏壇やお墓などで故人に供物や花をお供えして、亡くなった人の冥福を祈ること
・お坊さんに読経してもらいお線香をあげる行為など
・人だけでなく動物や人形、お墓、仏壇、鏡、針なども供養の対象。
供養については、やはり、故人でなく遺族にしてやってもらうわけですから、しっかり意思を伝え、共に決めておくことが大事です。
なぜなら、仮にご自身は「海洋散骨」を希望していたとしても、遺族は「お墓に納骨してお参りしたい」と反対される場合もあります。
また、墓守で「家族に迷惑をかけたくないから。」という理由だったとしても、遺族は、そのことについて迷惑と思っていない場合もあるわけです。
だから、供養も意思の疎通をはかり、共にきめることが重要です。
それでは、供養と言えばまず「お墓」。
お墓参りですね。
お墓を所有する墓地は、この4つ。
まず、「公営墓地」。
これは、自治体によって運営されています。自治体が運営しているので比較的安価なのですが、規則が厳しく、申込に資格制度がある場合もあるようです。
次に、「民営墓地」。
宗教法人や公営貴法人が経営していますね。民間なので個々に条件が異なっています。公営墓地と比べると申し込み制限が低いのですが管理用が割高です。
そして、「寺院墓地」。
継承者つもり墓守をする人がいる場合は購入可能です。そのため、お寺の檀家になることが原則。墓参りと法要が一度に行えるメリットあります。
最後に、「みなし墓地」。
これは、あんまり聞いたことが無い方もいらっしゃると思います。みなし墓地とは、墓地埋葬法が制定、施行される前に設置された墓地のことを指します。
みなし墓地でも、勿論新しくお墓を立てることもできます。しかし、その場合は、都道府県知事の許可を得ているかどうかが重要です。市役所で、新たに墓石を立てて良いか確認をとる必要があります。
納骨もできます。その場合も、みなし墓地だということの確認が必要です。
次に、おひとり様やお子様がいない夫婦二人世帯のため継承者がいない、ご子息が遠方や海外に居住しているためお墓の維持が困難と言う要因が、お墓をもたない供養のスタイルの多様化に繋がってきています。
お墓をもたいない、もしくは先祖代々のお墓に入らない新しい供養の形としては…。
「納骨堂」
屋内に設置されるので掃除が不要です。天候も気にせず参拝できます。墓石がないのでお墓の引っ越しもしやすいのが特徴です。
「海洋散骨」
ハワイでの散骨が人気のようです。お墓の管理費が徴収されないメリットがあります。また、全部を散骨、一部を散骨、一部をお墓で供養という選択もできるようです。
「樹木葬」
これも最近話題になっていますね。樹木葬とは、墓石の代わりに樹木をシンボルとするお墓です。
樹木葬と一口に言ってもそのスタイルは様々で、樹木ではなく草花や芝生で彩られたガーデン風のものなどもあります。樹木葬は基本的に、後継ぎを必要としない永代供養(えいだいくよう)です。
「手元供養」
文字通り、遺骨を手元に供養する方法です。
ちなみに現在澤井家はこれです。母親の遺骨を家で安置して毎朝線香をあげています。夜も寝る前に挨拶をします。ただ、手元供養になるのは、自分が亡くなった後の遺骨の行方。2つ遺骨があることになります。その場合継承者にどうすべきか伝え置く必要がありますね。
因みに私に相続が発生すれば自宅を売却するまでは2つとも家で安置、自宅を売却するときは2つとも永代供養とエンディングノートに書いておきました。
最後に、どんな供養の形をとろうと「承継者と共に決めること」が重要です。これも元気で健康なうちから話し合っておくことが肝要ですね。
そして、エンディングノートに記載しておけば備えあれば憂いなしです。
PS
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